【書籍】デイトレード

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なぜこの本がお勧めなのか?

トレードを初めた方がまず読む本。それが、

オリバー・ベレス/グレッグ・カプラの「デイトレード」第1刷はなんと2002年10月21日!既に20年以上も前に出版されています。にもかかわらず、現代でもトレードのバイブルとして重宝されている重要な書籍です。その理由は?

・文章量が程よい(290P程)
・例えがすごーくわかりやすい(野球とかで例があげられている)
・世代を超えて支持されている
・トレードの核心を突いている!
・著者自身が様々な失敗からコツを掴み成功した事
こんなところでしょうか。では、内容も紹介しましょう。

第1章 トレーディングの勝者への誘い

目次より抜粋、この目次を読んだだけで重要な事が書かれている感覚がわかると思います。

例えば、「まず知識を求めよ、利益はその次である」です。私を含め殆どの方がまず利益を求めます!そして、焼かれます。焼かれて、焼かれて、退場する方、それでも耐えまくって大成する方に分かれます。著者は大成しました。

いい加減なトレードをしても、地合いが良いと大勝できます。それが、落とし穴で、自分はできると思い込む感じです。まずは勝ち方を知る事や知識が重要だと説いています。

当たり前の事ですが、それが難しい。Forex testerで過去データを検証する、デモトレードで経験を積むのも1つの方法です。時間もかかって面倒ですが、急がば回れです。

第2章 優れたトレーダーへの精神修行

「ギャンブルかトレーディングか」

大きく儲けたいという欲望、換言すればギャンブルは、初心者トレーダーの代名詞のようなものである。プロは、短期トレーディングが1/8から1/4、時には1/4から1/2の確率のゲームある事を明確に認識している。

真のプロは小さいが確実な利益を追い求めるのである。真のプロはそれを何千回も何万回も手にするのである。

う~ん、深い。確率という考え方が非常に興味深い。サッカーのフォワードが10回シューとを打ったら少なくとも2点は入るとわかっているから、チャンスがあればどんどん打ちます。いちいち落ち込みません。

大谷の打率2割9分8厘、打率とホームランが出る確率がわかっているから1つの打席で凡退しても大きく落ち込むことはまずないでしょう。凡退とヒットの理由を分析して、確率を上げる事を常に考えていることでしょう。

トレードも全く同じだと考えます。なぜ負けたのか、負ける確率を下げるためには何をしたら良いのか?それを問い続ければ、負ける理由、確率がわかります。反対に勝率が上がります。

苦痛と快楽のサイクルを打破すること

立て続けに利益を上げた時には達成感が込み上げてきた。歓喜の極みに酔って、生きている喜びを感じたのである。…反対に、損失の苦痛を味わった時には心が萎んだ。身体が痛み、世界が圧倒的な絶望感に覆いつくされてしまった。私は、この苦痛と快楽の奴隷として、数年間を過ごした。

苦痛と快楽、感情と欲望、これがトレーダーの冷静な判断力を奪います。まさしくマーケットの奴隷です。マーケットの魔術師にならなければならないのにあべこべです。

デイトレードの著者は、数年間に渡って両者を行き来して、最終的に確率論で勝負が決まるので一喜一憂する事自体が無意味である事を悟りました。突然悟るのではなく、何度も同じ経験を繰り返すことで感情が弱まっていき、トレードが新しいレベルに昇華したと語っています。

要するに常に冷静にトレードできるようになったという事です。

「勝ちたい」という欲望を勝者になる欲望に置き換えることの重要性を理解している。ここで、勝者になる欲望とは、取引の細部を正しく遂行したいという欲望に他ならない。

調査、思考、決定、タイミング、ポジションの取り方、当初設定した損切、精神的なバランス、待つ姿勢、損切の水準の修正、手じまい等々である。それぞれの取引の細部が正しく行われている限りは、取引の結果は関係ないのである。

事前に利確、損切、ロットなどよく思案して、準備した通りにトレードする。ただそれだけ。機関投資家のだましに反応して感情的にならない。確率論的に負けることもあれば、勝つこともあると悟る事が重要ですね。

To be continued.

 

 

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